入院している人のお見舞には花を持っていかない…本当なんですよ!
病院へお見舞に行くときは 花・鉢植えともに持っていかないほうがいいですね。
鉢植えの植物はむかしから 根つく(寝付く)といやがられていました。
花は 院内感染 で持ち込みを禁止している病院がほとんどです。
花の美しさや特有の香りに いやされたりしますが、病気のひとは敏感になっています。
抗がん剤を使っている人などはにおいのあるものは 花以外でもだめですね。
現在、おおくの病院では 院内感染 とたたかっています。
みなさんもこの言葉、一度くらい新聞等でみたことがあるのではないでしょうか?
インフルエンザやノロウイルスで病院内で集団感染!とかのことです。
あまりニュースとして取り上げられないかもしれませんが、医療業界では多くの細菌とたたかっています。
そのなかでも ある種の細菌は薬(抗生物質)が効かない耐性をもちはじめています。
緑膿菌やセラチアといったものです。
これら耐性を持った菌は院内にひろまるととても危険です。
病院内には軽症の人から重症の方まで、お子様から高齢の方まで幅広い患者さまが入院してらっしゃいます。
免疫力の低下している患者さまが 耐性を持った菌に感染してしまいますと 免疫不全などを起こし病気が悪化するばかりか死にいたってしまうこともあるのです。
今現在、おおくの病院では 院内感染チーム(あるいは院内感染対策委員会)などをたちあげ、マニュアルに沿って 感染対策をおこなって 院内に感染がひろまらないようにつとめています。
この院内感染対策マニュアルは多くの病院がCDC(米国疾病予防管理センター)のガイドラインにそって作成しています。
CDCの院内感染マニュアルは勧告ということで危険性・必要度におうじカテゴリーをわけています。
そのなかで 花 は水を必要とするので(花瓶)感染をひろめる可能性があることから勧告対象となっているようです。
元気な人にとって 花や水 は何も心配いりませんが、病人にとっては感染を引き起こすもととなってしまうことがあるのです。
事実 緑膿菌やセラチアといった菌は水を好みます。
これらの菌は 元気な人にとっては無害(発症をおこさない)でも、免疫力の低下したひとには感染をおこしてしまうのです。
かび(アスペルギルス)も病人には厳禁です。
以上のようなことから 病院にいくときは お花をおみまいにもっていくのはやめたほうがいいです!。
お花の持ち込みを禁止している病院は 感染対策がきびしい(しっかりしている)病院ともいえます。
退院してから自宅へ お花をおくるのもいいかもしれません。